2020五輪目指す若きアスリート

(3)バドミントン混合ダブルス・渡辺勇大 22歳、東野有紗 22歳 福島への「恩返し」胸に

東京五輪はバドミントン競技でも、日本人選手の活躍が期待されている。混合ダブルスでメダル獲得に最も近い位置にいるのが、渡辺勇大・東野有紗組だ。福島県の同じ中学校でコンビを組んで以来の先輩後輩ペアは、近年の国際大会で優勝を果たすなど実力をつけ、現在、世界ランキング3位につける。東日本大震災からの「復興」を掲げる東京五輪では、6年間を過ごした被災地・福島を励まそうと意気込む。

■中学で結成

体格差のある男女でお互いをカバーし、役割分担することが重要な混合ダブルス。「あうんの呼吸」の2人のコンビネーションは抜群で、相手の脅威となっている。渡辺が後衛から多彩なショットを繰り出しチャンスを作れば、東野が得意のジャンピングスマッシュで得点する。一方、前衛の東野がネット前から相手を崩せば、渡辺が強力なスマッシュを決める。コート上で見せる息の合ったプレーの原点は、中学時代にある。

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