天皇、皇后両陛下は23日、お住まいの赤坂御所(東京都港区)で、ペルーとボリビアから22日に帰国された秋篠宮ご夫妻の長女、眞子さまから帰国のあいさつを受けられた。この場には両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまも同席された。
側近によると、両陛下は眞子さまから両国大統領のメッセージを伝え聞いた上で、約20分間、現地の状況などについて和やかに歓談された。愛子さまは学習院女子高等科の1学期の地理の授業で南米について学んだばかりで、興味深く聞き入られていたという。
秋篠宮ご夫妻は22日、松濤(しょうとう)美術館(渋谷区)を訪れ、老舗の洋食器メーカー「大倉陶園」の草創期から現在までの作品を集めた企画展をご覧になった。同社の洋食器は皇室にも多数納品されており、上皇ご夫妻が昭和天皇や香淳皇后の誕生日に贈られた皿など約130点を展示。秋篠宮さまは、天皇陛下、上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻ゆかりの食器を見比べ、「少しずつ色が違うんですね」と話されていた。
眞子さまは日本時間の20日、沖縄県出身の日本人が移住しているボリビア東部のオキナワ移住地を訪れ、日系人らと交流された。移住地への入植は1954年から始まったが、風土病や浸水被害などで移転を重ね、56年に現在の場所に移った。約800人の日系人らが暮らしているという。
眞子さまは入植初期に風土病で亡くなった移住者らの慰霊碑にご献花。移住当時の暮らしぶりを撮影した写真や生活用品などが展示された資料館を見学した後、植樹も行われた。文化会館で開かれた昼食会で眞子さまは「琉球文化を大事に継承してこられたと伺い、誠に喜ばしく思っています」とごあいさつ。昼食会後には日系人らと懇談し、「すてきなところですね」などと声を掛けられていた。