話の肖像画

マラソンランナー・君原健二(78)(8)円谷と走った銀メダル

私が2番を走っていることは分かっていました。1人に抜かれても表彰台には立てる。そうも思ったのですが、ここまで来たら絶対に追い抜かれまいと、必死に走りました。円谷さんがメキシコで欲しかったのは東京と同じ銅メダルではなく、これを上回る金か銀メダルだったはずですから。

〈君原は2時間23分31秒で2位。ライアンとは14秒差のゴールだった〉

今、振り返ると、よくぞオリンピックのマラソンで銅メダル、銀メダルと続いたものです。私の場合は、円谷さんの支援をいただき、円谷さんと一緒に取った銀メダルだと思えるのです。

〈オリンピックの男子マラソンでは、1992年バルセロナ大会で森下広一も銀メダルを獲得したが、君原を超える日本人の金メダリストは、いまだに誕生していない〉(聞き手 別府育郎)

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