国際花と緑の博覧会記念協会(大阪市)は22日、自然と人間の共生に貢献した研究者に贈る「コスモス国際賞」の今年の受賞者に、米デューク大学教授のスチュアート・ピム氏(70)を選んだと発表した。
保全生態学を専門とするピム氏は、数理モデルを用いて、生物種の絶滅速度への人間活動の影響や、食物網の複雑さなどを理論的に明らかにした。また、NGO(非政府組織)を立ち上げ、科学的根拠に基づいた生物保全活動を支援している。
コスモス国際賞の委員会は授賞理由として「理論と実践の両面から生物多様性の保全に貢献した」ことを挙げた。
授賞式は11月7日にいずみホール(大阪市)で行われる。賞金は4000万円。