参院選2019

「政権選択」ではないけれど…実は大事な選挙、ぜひ投票へ

 答えは簡単。衆参という二院制のチェック&バランス機能を重視するから。衆院だけでなく、参院でも審議することで、国会審議をより慎重にする。そのための議員を選ぶ参院選は、有権者にとっても大切だ。

◆理性の府どこへ

 参院は戦後、日本国憲法下で誕生した。明治憲法の帝国議会は貴族院と衆院の二院だったが、貴族院は参院に変わり、議員も衆院と同様、国民の直接選挙で選ばれるようになった。

 実質的な権限は、衆院よりも小さく、首相指名や予算や条約承認でも、衆院の議決が「優越」することになったが、一方で参院議員には、短期的な世論に流されることなく慎重に審議できるように、長い任期が与えられた。衆院の4年に対し、参院議員は6年。衆院は任期途中でも解散があれば選挙となるが、参院にはない。しかも衆院のように議員を総入れ替えするのではなく、3年ごとに半数ずつ改選する。

 戦前から、政党同士の政争の場となってきた衆院に対して、参院は「理性の府」「良識の府」と呼ばれ、衆院とは違った役割も期待された。実際、参院の創設時には、政党に属さない無所属議員が多数誕生。その92人は「緑風会」を結成し、政党政治とは一線を画して活動をしていた。

 しかし、参院もやがて政党に属する議員がほとんどになり、政党勢力図も、与党が多数を占める衆院とほぼ同じに。野党が多数を占めていた時期もあるが、やっぱり衆院と同じ政局の場に。

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