芥川賞に今村夏子さん「むらさきのスカートの女」、直木賞に大島真寿美さん「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」

大島さんは昭和37年、名古屋市生まれ。南山短大卒業。平成4年「春の手品師」で文学界新人賞を受賞しデビュー。「ピエタ」で第9回本屋大賞3位。「あなたの本当の人生は」など著書多数。直木賞候補は2度目となる。

直木賞選考委員の桐野夏生さんは、大島作品について「(浄瑠璃作者である)近松半二の虚実をめぐる戦いがリアルに描かれている。やわらかな大阪弁の語り口が軽妙ですばらしく、読んでいるうちに引き込まれる」と称えた。

史上初めて候補者が全員女性だったことについて「(選考の中で)とくに女性についての話は出なかった。本当に多様な作品で選ぶのに困るくらい実力が伯仲していた」と振り返り、「今回は女性作家の実力がそれだけ高かったということ。これが珍しいことではないと思われるようになればいい」と話した。

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