大腸がん克服し、阪神・原口が2戦連発、夢のような球宴

【プロ野球オールスター2019全セ対全パ(第2戦)】2回、本塁打を放つ阪神・原口文仁=甲子園球場(松永渉平撮影)
【プロ野球オールスター2019全セ対全パ(第2戦)】2回、本塁打を放つ阪神・原口文仁=甲子園球場(松永渉平撮影)

 最も輝ける舞台でファンを酔わせた。13日のオールスター第2戦、全セの「7番・DH」で先発出場した阪神の原口が二回、西武の高橋光の146キロ直球を振り抜き、左翼席際に飛び込む本塁打。本拠地の甲子園でファンの喝采を浴び、「たくさんの歓声をいただきながらダイヤモンドを一周できて感謝の気持ちでいっぱい」と実感を込めた。

 第1戦での九回の代打2ランに続く、2試合連発。オフに大腸がんの手術を受けたとは思えない活躍ぶりだ。今回の球宴出場も最後の一人を選ぶ「プラスワン」の投票で決まった。

 「ファンに喜んでもらいたい」。本塁打という言葉こそ口にはしていなかったが、どうすればファンに恩返しができるか。帰ってきた夢舞台で一発を狙いたい気持ちもあっただろう。

 試合は阪神勢が大活躍し、全セが大勝。原口もベンチで終始、笑顔に包まれ、改めて野球ができる喜びをかみしめた。「こうやって野球をできるのは当たり前ではないと思っている」と話す27歳。苦しいリハビリをへて、6月に1軍復帰してから公式戦での本塁打はまだないが、後半戦にも弾みをつける夢のような球宴になった。(丸山和郎)