はやぶさ2、降下を開始 地下の物質採取へ

小惑星「リュウグウ」に接近する探査機「はやぶさ2」の想像図(池下章裕氏提供)
小惑星「リュウグウ」に接近する探査機「はやぶさ2」の想像図(池下章裕氏提供)

 探査機「はやぶさ2」が10日午前10時46分、小惑星「リュウグウ」への着地に向け降下を開始した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が発表した。順調にいけば11日午前10時5~45分ごろに着地し、世界初となる小惑星の地下の物質採取に挑む。

 探査機は相模原市にある管制室からの信号を受け、通常の観測位置の高度約20キロから降下を開始した。30メートルで位置を確認するため地表に投下した目印をカメラで検知し、8・5メートルで着地点の上空に移動する。

 赤道付近の直径7メートルの平地に着地を目指す。4月に作製した人工クレーターの中心から北西に約20メートル離れた場所で、クレーターを作製した際に地下の物質が飛散している。

 着地時は機体底部にある筒状の物質採取装置を数秒間だけ接地させ、地表に弾丸を発射。舞い上がった砂を装置に取り込んだ後、上昇して作業を終える。

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