県が開発したリンゴの品種「千雪」とみられる苗木が中国のネット通販サイトで販売されている問題で、三村申吾知事は5日の定例記者会見で、「ブランド力を維持するためにも知的財産の保護は極めて重要」と述べ、国が前面に立った対策の必要性を強調した。
千雪は平成27年に中国でも品種登録され、許可なく中国国内で販売や栽培することは禁止されている。
県は現在、海外の知的財産に詳しい弁護士や現地の特定、苗のDNA鑑定など事実確認のための調査費の補助金を国に申請している。三村知事は「日本のさまざまな物がいつの間にか作られている状況は良くない」と述べ、事態を憂慮した。