朝晴れエッセー

ネパールからの入居人・7月5日

わが家のアパートには、アジアの方が数人入居している。いつもニコニコして「こんにちは」とあいさつしてくれる。皆、日本語もとても上手だ。

その中にネパールから働きに来たA君がおられる。同じ国出身で、いとこのB君も近くに住んでいる。その方々から大家であるわが家へ、時々料理が届けられる。

今日も夕方、夕食に間に合う時間に、あつあつの揚げ物と手の込んだスープをもってきてくれた。この前は、カレー味の揚げ物と複雑な味のスープだった。ココナツミルクが入っていると思うのだが今度聞いてみようと思っている。

決して毎回口に合うとは、いえないが、気持ちがとてもうれしい。

お礼に、卵とたけのこの煮物をあげたが、たけのこなんて食べられただろうか。

20年前、初めてスリランカの人が入居することになったとき、香辛料で部屋がくさくならないかしら、なんて心配したものだ。その心配が嘘のように、時々良い香りがもれてきたりする。

先日10連休のころ、故郷のネパールへ1カ月里帰りしたA君。留守をよろしくとあいさつに来た。もちろん1カ月後には、元気に戻ってきた。

彼らは、友人同士では母国語でおしゃべりしているが、私たち日本人には、日本語で話してくれる。

さてA君とB君に、今度は何をお返ししようかしらと、目下姉と思案中だ。

鶴淵 和子 71 栃木県足利市