夫殺害で妻に懲役25年求刑 茨城のモルタル遺体

 茨城県かすみがうら市稲吉東のアパートで昨年7月、モルタルで固められた住人の会社員、氏家昇さん=当時(33)=の遺体が見つかった事件で、殺人や死体遺棄などの罪に問われた妻の美穂被告(45)の裁判員裁判の論告求刑公判が2日、水戸地裁(寺沢真由美裁判長)で開かれ、検察側は懲役25年を求刑した。

 検察側は動機や経緯にくむべき点はないとし、「何度裏切られても許してきた昇さんが、最愛の子供にまで協力させた犯行により、33歳の若さで殺害された」と強調。「実子も利用した身勝手で、他に例を見ない極めて悪質な事案だ」と断じた。犯行の計画性にも触れ、「インターネットで殺害方法を調べ、繰り返し長女に殺害の協力を求めるなど強い殺意と計画性が表れている」とした。

 一方の弁護側は「くむべき事情がある」と主張。3人の子供の子育てや、昇さんの酒癖の悪さによるストレスを挙げた。「ストレス解消のための浪費。昇さんから極めて厳しく借金などの返済を要求された」と述べ、「夫にもある程度の責任はある」と指摘し、情状酌量を求めた。

 起訴状などによると、美穂被告は昨年2月17日、自宅アパートで、携帯電話の充電コードで氏家さんの首を絞めて殺害、遺体を毛布で包み、袋に入れてモルタルを流し込みクローゼット内に遺棄したとしている。

 美穂被告は昨年3月に氏家さんとの虚偽の離婚届を提出したとして、有印私文書偽造などの疑いで逮捕、児童扶養手当をだまし取ろうとしたとして詐欺未遂などの容疑で再逮捕され、いずれも起訴されている。

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