櫻井よしこ 美しき勁き国へ

「日米安保破棄」に備えよ

共産党は大正11(1922)年、コミンテルンの日本支部として創立されたが、当時の党綱領草案に「プロレタリア独裁を目指す」とうたっている。時代が下っても共産党の国防論はおかしいままだ。平成6(94)年の綱領には「自衛隊の解散を要求する」と明記し、16(2004)年にも「国民の合意で自衛隊の解消」をはかると明記した。

いま、日本はたったひとつの同盟国から安全保障で自立を求められ、自衛隊を法的にも物理的にも強化すべきときだ。にもかかわらず、共産党は時代の求めに逆行する綱領を掲げ続けている。

皇室に関しても共産党はおかしい。党創立時の綱領草案に「天皇の政府の転覆」をうたった。昭和7(1932)年のテーゼには「天皇制の転覆」を明記した。20(45)年の行動綱領には「天皇制の打倒・人民共和政府の樹立」を、26(51)年の文書には「天皇制の廃止と民主共和国の樹立」、36(61)年の綱領には「君主制を廃止して人民共和国をつくる」と書いた。

平成に入っても同じ主張が延々と続く。平成6年の綱領には「君主制を廃止し、民主共和国をつくる」、16年の最新の綱領には「天皇の制度は、将来、情勢が熟したときに国民の総意によって解決される」と書いている。8年後の24(2012)年、志位和夫委員長は、「将来、天皇の制度のない民主共和制を目指す」と発言した。時代が変わっても、自衛隊同様、天皇と皇室をなくすという共産党の大目的は不変である。

こんな共産党と、国民民主党は折り合えるのか。立憲民主党はどうか。政策はバラバラでも票目当てで統一候補を立てる野党。これほど国民を愚弄する勢力にだまされてはならないだろう。