G20「影の主役」演じた正恩氏、米中貿易摩擦に乗じ

 北朝鮮国営メディアは1日、金氏がトランプ氏との「素晴らしい親交があったため、わずか1日で劇的な対面がなし得た」と語ったと報じた。

 20、21日に訪朝して金氏と会談した中国の習近平国家主席も、サミットでの2国間会談で金氏の非核化意志に変わりがないことを説いて回った。安倍晋三首相には、拉致問題での首相の考えを金氏に伝えたことも知らせた。対米外交戦が熾烈(しれつ)さを増す中、主導権を握る狙いだったとみられるが、結果的に金氏のメッセンジャー役を演じたことになる。韓国紙、中央日報は1日、金氏が「G20に招待されていないのに最大の受益者になった」と論じた。

 ただ、トランプ、習両氏との会談でも肝心の非核化問題で金氏が譲歩した形跡は見られない。逆に2つの大国のリーダーの信頼を勝ち得たとして、金氏が主張を硬化させる恐れがある。