水都、大阪の夏の風物詩、歌舞伎俳優による船乗り込みが1日、大阪市内の道頓堀川などで行われ、人間国宝の片岡仁左衛門さん(75)らが涼しげな浴衣姿で船に乗り込み、橋の上や両岸に集まった大勢の見物客に手を振った。
船乗り込みは、3日に大阪松竹座(大阪市中央区)で初日を迎える「関西・歌舞伎を愛する会 七月大歌舞伎」を盛り上げようと行われる、古式ゆかしい歌舞伎の行事。
今年は、関西の歌舞伎再興に力を尽くした同会の結成40周年記念とあって一段と華やかに。歌舞伎俳優らがそれぞれ、色とりどりの幟(のぼり)で飾られた船に乗り込み、東横堀川や道頓堀川を巡ると、「松嶋屋!」などと俳優の屋号を呼ぶ掛け声が飛び交った。
仁左衛門さんは「歌舞伎を見たことがない人をぜひ劇場に誘って、一緒に見に来てください」と呼びかけた。