陸上の日本選手権最終日は30日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われ、男子走り幅跳びは橋岡優輝(日大)が7メートル98で3連覇し、世界選手権の代表に決まった。
大本命が1センチ差の勝負をものにした。男子走り幅跳びは橋岡が3連覇。1回目に跳んだ7メートル98を他の選手が最後まで超えられず、優勝が決定。悪条件で自己記録にはほど遠かったが、代表入りを決めた20歳は「とても安心した。世界選手権にいい流れを持っていきたい」と手放しで喜んだ。
今季は4月のアジア選手権で日本記録まであと3センチに迫る日本歴代2位の8メートル22を跳んで金メダルを獲得。5月に左足を痛めた影響が懸念されていたが、王者として今大会にきっちりと調整を合わせ、「記録を狙っていた」と笑顔をみせた。
若きジャンパーにとって今秋の世界選手権は初めて挑む大舞台。「8メートル40以上を跳んで入賞することが目標」。日本記録を更新し、世界へ羽ばたく心意気だ。(宇山友明)