イラン、核合意存続へ「前進も、なお不十分」 英仏独などと会合 - 産経ニュース

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イラン、核合意存続へ「前進も、なお不十分」 英仏独などと会合

 【ベルリン=宮下日出男】イランのアラグチ外務次官は28日、イラン核合意をめぐり、英仏独など合意当事国5カ国の代表者とウィーンで次官級会合を開いた後、合意の履行継続のため、イランが求める経済利益を確保する方策について「一歩前進した」と記者団に述べた。ただ、英仏独などの取り組みは「まだ不十分だ」とも語った。

 アラグチ氏は協議結果を本国に報告し、検討する考えを示した。合意の一部履行を停止するとの方針を撤回するか否かについては「われわれの期待が満たされない限りは(停止への)プロセスは続く」と述べた。イランと5カ国は近く閣僚級の会合を開き、改めて協議することを決めた。

 イランは米国の制裁再開で経済的に大きな打撃を受けており、合意で制限された低濃縮ウランの貯蔵量を上限近くに増大させるなどして、5カ国に原油や金融の取引継続を迫っている。会合では英仏独が、貿易代金の決済を担う「貿易取引支援機関」(INSTEX)の稼働準備が整ったと伝えたが、アラグチ氏はさらに欧州による原油輸入などが必要だとの認識を示した。

 会合の議長役を務めた欧州連合(EU)の高官はツイッターで、「議論は建設的だった」と表明。INSTEXを通じた最初の取り引きが進行中であり、英仏独以外のEU加盟国が参加し、その規模も拡大する方向だと明らかにした。