朝晴れエッセー

自分の立ち位置・6月29日

自分の視界に入るのは、いつも同じ景色だ。

僕は生まれつき右耳が聞こえない。だから、教室の座席でも右側の前2列しか座ることができない。そして、僕は同じ景色しか見ることができない。友達としゃべったりするときも、僕は友達の右に立つ。

もちろん、不自由な所もある。例えば、前述のように、自分の行動範囲が少し制限されることや、かくれんぼなどでは特にそうだが、みんなは音をたよりに進むことがある。しかし、僕にはそれができない。なぜなら、音がすべて左からなっているように聞こえて、音がどこからなっているか分からないからだ。

このように不自由な所があるが、僕は特に気にしていない。なぜなら、友達と遊べるし、笑い合うこともできる。授業も受けられる。先生に怒られたりもする。幸せじゃないか。友達に呼ばれたときに、どこから呼ばれているか分からないときなどは「両耳聞こえたらな~」と思うときもある。しかし、左耳しか聞こえないのは僕の個性だと思う。

周りから見た僕の「立ち位置」はいつも同じかもしれないが、つながりの面で見た僕の「立ち位置」はいつもみんなと楽しくしゃべって、いつも同じではなく、いつも違うところにいると思っている。僕はその「立ち位置」が好きだ。なぜなら、友達は、僕としゃべったりするとき、しれっと、左へ行ったりしてくれて、そういう友達の良い所がたくさん見られて、僕もうれしくなるからだ。

坂本 英侑 14 中学生 大阪府藤井寺市