レジ袋有料化 コンビニは試行錯誤

 ■「世界で1分間に1000万枚使用」 国連報告書

 国連の「使い捨てプラスチック」に関する報告書(2018年)によると、世界では毎年1兆~5兆枚のレジ袋が消費されていると見積もられている。これは1分間に200万~1000万枚に相当する。しかも、オーストラリアの別の報告書では、レジ袋は使用からわずか12分後には捨てられてしまうことも明らかになっている。

 「その一瞬のために本当にレジ袋が必要か、考えてほしい」と話すのは、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)の海洋生物環境影響研究センター、中嶋亮太研究員だ。

 レジ袋は、どのようにして海洋に影響を及ぼすのか。

 中嶋研究員によると、(1)袋のまま海に運ばれる場合と、(2)紫外線を浴びて劣化し、粉々の「マイクロプラスチック」になって海に漂う場合-の2つのパターンがあるという。

 まず(1)の場合、レジ袋が海底を覆うことで、ゴカイや貝などの生き物が酸欠になってしまったり、光を遮られて海底の植物が育たなくなる。また、カメやクジラなどの海洋生物がレジ袋を丸飲みし、腸閉塞を起こす原因にもなるという。

 (2)のマイクロプラスチックとして海に流入した場合、レジ袋自体の化学物質に加えて、マイクロプラスチックの表面に海中に残留する有害な化学物質(ポリ塩化ビフェニールなど)が吸着し、それをエサと一緒に食べてしまった魚などが、健康を害する可能性があるという。

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