村上春樹さん、ラジオ公開収録で40年の作家生活語る「一度だけ書けなくなった」

 作家の村上春樹さん(70)がディスクジョッキー(DJ)を務めるラジオ番組の公開収録イベント「村上JAM(ジャム)」が26日、東京都内で行われた。村上さんの作家デビュー40年を記念するもので、世界的サックス奏者の渡辺貞夫さん(86)やシンガー・ソングライターのスガシカオさん(52)ら親交のあるミュージシャンも参加。応募者のなかから抽選で選ばれた約150人のリスナーが、一夜限りのセッション(演奏)を堪能した。

 ■8、9月にオンエア

 「村上JAM」は、TOKYO FMなどで昨夏から計5回放送された「村上RADIO(レディオ)」の特別版。公開収録を求めるリスナーの声に応え、イベントが実現した。村上さんにとっても初の公開収録となる。放送日は8月25日、9月1日の午後7時を予定しており、同局など全国38局でオンエアされる。

 収録ではジャズピアニストの大西順子さん(52)が音楽監督を務め、村上さんが若い頃から「わりに好きだった」という「Madison Time」などの曲を演奏した。また渡辺さんやクラリネット奏者の北村英治さん(90)ら、往年の名プレーヤーがジャムセッション(即興演奏)で共演。ジャズの名曲「チュニジアの夜」を披露した。村上さんは「北村さんと渡辺さん、大西さんたちが一堂に会するのはまずありえない。僕もすごく楽しかったです」と笑顔で語った。

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