韓国で大人気のガイド本「大阪は喜んで立って飲む」ヒットの理由(上)

 最近「ホンスル」という一人酒を表す造語が流行しているが、珍しいからこそ言葉がつくられたといえる。テーブルごとに数人が座って仲間内で楽しみ、隣のテーブルとのコミュニケーションはほとんどない。

 また韓国の「アンジュ」と呼ばれるつまみは、日本の立ち飲み店や居酒屋のように数百円の単価で少しずつ出てくるものではない。一品数千円で、ある程度の量が提供され、テーブルで数人が分け合って食べる。日本人も韓国人も酒が好きだが、文化がかなり違う。

 朴氏は大阪の立ち飲み店を紹介する章の前書きで、「500円でつまみ1、2品と酒1、2杯が出てくる飲み屋がどこにあるというのか。テーブルを置いた店では到底不可能な価格。立ち飲み店だから可能だ」と記述。横や向かい側の客との会話の楽しさにも言及したうえで、「われわれにはなぜ立ち飲み店がないのか。大阪で一番うらやましいのが、それだ」と書いた。

旅行本ランキング1~2位に

 出版元の「モビディックブックス」(ソウル市)によると、同書は1月30日に出版され、大型書店の旅行部門の売れ行きランキングで1~2位に輝いたという。韓国語のインターネット上には、本を紹介した記事も多く見られる。

 同社の鄭基榮(チョン・ギヨン)代表は「大阪の料理を紹介した出版物は多かったが、お酒を前面に出した本はなかった。立ち飲みは韓国人にとって新鮮で、そのことが受けたのではないか」と振り返る。

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