日航機墜落事故34年 体に気をつけて登ってください 藤岡の児童、慰霊登山つえにメッセージ - 産経ニュース

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日航機墜落事故34年 体に気をつけて登ってください 藤岡の児童、慰霊登山つえにメッセージ

 乗客乗員520人が犠牲になった昭和60年8月12日の日航ジャンボ機墜落事故から34年になるのを前に、藤岡市本郷の同市立美九里東小(山田美穂校長)の5、6年生計52人が25日、事故現場の「御巣鷹の尾根」(上野村)への慰霊登山用のつえにメッセージを書き込んだ。事故の風化を防ぐため、平成13年以来続く活動で、山田校長は「代々の児童はもちろん保護者にとっても大切な取り組みになっている」と話している。(椎名高志)

 つえは、同市上大塚の本多一助さん(78)が市内を流れる神流川河川敷に自生しているニセアカシアの木を利用した手作り。「遺族の力になりたい」と平成4年から作り始め、13年からは孫が通っていた同小に「メッセージを添えて」と託すようになった。

 しかし、今年は5月に自宅が放火される被害に遭い、証拠保全のため材料が持ち出せない状況になった。17歳の時に労災事故で両足を失った本多さんに代わって、20年以上もつえ作りをサポートしてきた友人の白岩慎さん(82)が2回にわたって河川敷で材料の確保に努め、ピンチを切り抜けた。

 同小では、5年生が道徳の時間で遺族の手記などを使って事故について学び、6年生は本多さんを囲んで授業を行っている。

 この日は長さ1~1・2メートルの100本のつえが持ち込まれた。「体に気をつけて登ってください。悲しい事故がおこりませんように」と書き込んだ6年生の吉田歩生さんは、「大学生のお姉ちゃんもメッセージを書いた。もし家族が事故に遭ったら本当に悲しいと思う。遺族の人には安全に登ってほしい」などと話した。また、子供たちの発案で、火災に見舞われた本多さんに募金が渡された。

 本多さんが作った慰霊登山用のつえは3千本を超えた。この日の100本は7月17日に上野村に持ち込まれ、尾根の登山口に置かれるという。