奈良・香芝の平野塚穴山古墳に二上山凝灰岩の貼り石 斉明天皇の父の墓か

 今回の調査では、墳丘斜面で約2メートル四方にわたり、一辺約15~30センチにカットされた張り石が約20点見つかった。当時は、傾斜に合わせてカットした面が表面になるよう並べられ、約25~30メートル四方で高さ5・4メートルの2段築成の方墳を装飾していたとみられる。石室の石には、石材を動かした跡とみられる「てこ穴」も8つあった。

 平安時代の法令集「延喜式」には、茅渟王は付近の地名を冠した「片岡(かたおかの)葦田墓(あしたのはか)」に葬られたと記され、平野塚穴山古墳が有力とされてきた。堺女子短大の塚口義信名誉学長は「娘の斉明天皇や孫の天武天皇の墓と同じ技術系譜を持つ石工集団が築造したと考えられ、文献の説を補強する」と指摘する。

 現地説明会は30日午前11時~午後3時。問い合わせは市教委生涯学習課(0745・77・1700)。

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