母、早紀江さん「非道な国家犯罪を知るきっかけに」 「めぐみ」アンケート - 産経ニュース

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母、早紀江さん「非道な国家犯罪を知るきっかけに」 「めぐみ」アンケート

めぐみさんへの手紙を読む横田早紀江さん=2018年12月(酒巻俊介撮影)
めぐみさんへの手紙を読む横田早紀江さん=2018年12月(酒巻俊介撮影)

 拉致被害者の帰国を後押しする力強い世論に期待する家族らは、北朝鮮による拉致問題の解決に向け、拉致被害者の横田めぐみさん(54)=拉致当時(13)=を題材に作成されたドキュメンタリーアニメ「めぐみ」の上映などを通じて若い世代で理解が深まることに期待を寄せる。めぐみさんの母、早紀江さんは「非道な国家犯罪の現実を知り、普通の日常を過ごせるすばらしさを知るきっかけになれば」と語る。

 夫、滋さんと数多くの学校で講演してきた早紀江さんは、生徒とアニメを視聴することもあった。ある学校で、その日の朝に親と口論したという生徒が視聴後、「ひどいことを言ってしまった」と泣きながら話しかけてきた。

 「家に帰れば家族がいるとか、一緒に晩ご飯を食べられるとか、当たり前のことが突然、当たり前でなくなるのが拉致の残酷さ。普通でいられる大切さを感じ取ってもらえたのかもしれない」と振り返る。

 今回のアンケートでは、アニメ活用の心もとない実情が浮き彫りになったが、早紀江さんは「同世代のめぐみが無慈悲に拉致され、他にも多くの人が連れ去られた現実を学ぶことが、広く命の大切さを考えるきっかけになれば」と訴える。

 拉致解決に取り組む「救う会」の西岡力会長は、「上映校を把握しきれていない自治体が多いことに関心の低さを感じる。実数調査で全容が判明すれば、未上映校が『うちも使ってみよう』と、全体的な底上げにつながるかもしれない。まずは把握が大事だ」と強調した。