独自の「インド太平洋構想」採択 ASEAN首脳会議

 議長声明では南シナ海での中国の勢力拡張についても触れ、前回会議(昨年11月)の声明同様、名指しは避けながら「いくつかの懸念があることに留意する」と表現した。タイがまとめた当初案では「懸念」の文言はなく、ベトナムなど中国に反発する加盟国に配慮する形で盛り込まれた。

 22日からの一連の会議で加盟国首脳は、海洋汚染につながる廃プラスチックの削減を目指すバンコク宣言も採択した。廃プラをめぐっては、最大の輸入国だった中国が昨年、輸入を停止して以降、世界各国から東南アジアにゴミが殺到しており、28、29日に大阪で開かれる20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)でも主要議題となる。法規制強化や啓発教育の拡充などをうたったバンコク宣言を踏まえて、G20議長国の日本は調整を迫られる。

 首脳会議では、ミャンマーから隣国バングラデシュに流入したイスラム教徒少数民族ロヒンギャの帰還実現に向け、ミャンマーの取り組みを継続して支援する重要性を確認した。

 2034年サッカーワールドカップ(W杯)について、ASEAN10カ国で共催を目指す案も採択され、議長声明に盛られた。