「デトックス」は幻想だった? 5つの手法を科学的に分析した結果

(4)デトックスウォーター

キュウリ、レモン、ミント、そのほかいろいろ--。果物や野菜に水を注ぎ込み、カロリーを摂取せずにフレーバーを楽しむのが、デトックス界における最新のトレンドだ。まだ心が傾かなければ、Instagramを開いて画面を素早くスクロールしてみよう。きっと気が変わるはずだ。

ましてや、リアリティスターのコートニー・カーダシアンが、確実に体のデトックスを促すという「特製デトックスウォーター」を18年に紹介したからには、何のためらう理由もない。これはキュウリやレモン、ショウガで香り付けされたオリジナルである。

しかし、こうしたデトックスウォーターにデトックス効果はない。ほんの微塵もだ--。もちろん、水分の摂取量が増えれば、新陳代謝が促されるといった健康上のメリットはある。香り付けすれば飲み物の味は確かによくなるだろう。しかし、肝臓や腎臓を助ける働きはほとんどない。

「『デトックスウォーター』がただちに健康を増進することを期待すべきではありません。余分な量の水分を流し込むことによって一時的に体重を減らす以外に効果はないのです」と、リンクは語る。

また、水を飲む量は極端にならないように注意が必要だ。血中ナトリウム量が過度に低くなった場合に起こる低ナトリウム血症は、1時間あたり1リットル以上の水を飲むと発症する可能性がある。これは重い疾患だ。

(5)コーヒー浣腸

最も人気の高いデトックス方法のひとつが、女優グウィネス・パルトロウが自身のオンラインストア『goop』内の「Beauty & Wellness DETOX GUIDE」コーナーで宣伝し、135ドル(約14%2C800円)で販売していたコーヒー浣腸だ。

コーヒー浣腸は毒素を取り除くと謳われてきたが、科学コミュニティからは広く非難されている。効果はないどころか、有害でさえあるという。

「コーヒー浣腸は危険をもたらす可能性があり、まれにせん孔まで生じています」と、ノベラは言う。肛門裂傷や細菌感染、繰り返せば腸筋肉の弱体化など、リンクも同様の懸念を示している。それでもやってみたいと思うのであれば、死亡に至った事例も複数ある、ということを覚えておくべきだ。

では、どうやってデトックスしたらいいのか?

結論から言えば、いわゆるデトックスには手を出さないことだ。体が健康であれば、毒素は自然に排出される。「デトックスそのものが幻想なのです」と、ノベラは話す。

暴飲暴食を避けて十分な睡眠をとり、水分を過不足なく摂取するといった基本的なルールに従って、健康を保とう。長期休暇のタイミングにはできないかもしれないが、そのあと通常の食事と活動的なライフスタイルを再開することで「普段の生活のリズムを取り戻す」よう、リンクは勧めている。

「多くのデトックス方法は疲労をもたらし、活力を減退させます。自然な排毒作用に欠かせない栄養素を体に供給するには、健康的な食生活を送ることが最も効果的です」。つまり、リキッドランチ[編註:アルコール付きのランチ]を避け、たくさんの野菜や穀物、ヘルシーな脂質を摂取することがよい結果につながるのだ。

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