朝晴れエッセー

夢・6月22日

昼寝で夢を見た。思い入れが強いとその人の夢はあまり見ないとか聞いていたので「やっと見られた!」と喜んだ。その人とは12年前に8歳で亡くなった孫娘のことである。

孫は出生時の事故で重度脳性マヒ児になり寝たきりだった。勤めのある息子夫婦に代わり私が53歳で退職し介護に就いた。体が緊張し硬くならないようにと、リハビリに精を出し、良い施術場所、保育所があると聞けば、夫の運転でどこへでも出かけた。また、入院リハビリもし、それが私の生きがいになった。

童謡を聞かせ、絵本を見せ読み、つきっきりでかわいがった。「おばあちゃん」とは呼んでもらえなかったが、夫の「お前の足音、声が聞こえると首を向けるぞ」の言葉だけでうれしく、ぎゅっと抱きしめたりもした。

その孫の名は強いという意味もある「響(ひびき)」とした。夢を見たその日に友人に「…すばらしい響きの歌声だったでしょうね」と便りを書いた。そのとき「響」の文字を書いたので、それが私の頭の中で夢に代えてくれたのかもしれない。

8歳の孫が歩き「おばあちゃん」と呼びかけてくれたのがうれしく、家族皆に「響がしゃべった~!」と泣きながら教えている所で目が覚めた。

すぐ仏壇の遺影に手を合わせ「響ちゃん」とうれし涙で「ありがとう。また来てね」と呼びかけた。

滑川 ゆう子 72 茨城県北茨城市