精神的充足求め…?華道を学ぶ中国人急増

京都市の生け花教室で花を生ける中国人ら。左は未生流笹岡の川口志秀講師=4月3日、京都市中京区(永田直也撮影)
京都市の生け花教室で花を生ける中国人ら。左は未生流笹岡の川口志秀講師=4月3日、京都市中京区(永田直也撮影)

 日本の伝統文化・華道を学ぼうと来日する中国人が急増している。国内で華道をたしなむ人は減少するなか、なぜ中国人が華道に魅了されるのか。背景には爆買いなどに代表される物質的な欲求を満たされた後、精神的な充足を求める思いがあるとみられている。

 「この枝をこうして曲げてみて」「花の顔を上に向けましょう」-。4月上旬の夜。京都市中京区の未生流笹岡の華道教室で、未生流笹岡の川口志秀(しほ)さん(43)が2人の中国人を流暢(りゅうちょう)な中国語で指導していた。

 幼い頃から日本文化に興味があり、花好きの母の影響もあって華道を始めたという重慶出身の大学院生、羅豫(ルオ・ユ)さん(22)は、「気持ちが穏やかになる。どうすれば作品が美しく見えるか考えていると、感受性が養われます」と目を輝かせる。京都市内のホテルでインターンとして働く羅さんは、この日が4回目の稽古。いずれは母国で華道教室を開くのが夢だという。

 休暇を利用して来日している南京出身の会社社長、劉越さん(27)はこの日、入門の次の段階にあたる「初伝」の免状を受け取った。経営する会社のロビーに花を生けて「社内の雰囲気を良くし、従業員の文化的な教養も高められたら」と考えているという。

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