ザ・ファブル…岡田准一が主演&殺陣振付師 国産アクションに情熱

 21日公開の「ザ・ファブル」(江口カン監督)は、歌手で俳優の岡田准一(38)が、主演に加え「ファイトコレオグラファー」も兼ねている。殺陣の「振付師」のことだという。岡田が、アクションと映画に懸ける並々ならぬ思いを語る。(石井健)

 「ファブル(寓話(ぐうわ))」と呼ばれ、裏社会では知らぬ者のない凄腕の殺し屋(岡田)が、ボス(佐藤浩市)から「1年間、誰も殺してはならない」と命じられ、市井に紛れて静かに暮らすことになるが…。南勝久の漫画が原作。

 木村文乃、福士蒼汰(そうた)、柳楽(やぎら)優弥と、多彩な出演者による粒立ったキャラクターがいずれも魅力的だ。一方、冒頭とクライマックスのアクション場面には圧倒される。

 そんな作品に岡田は、ファイトコレオグラファーとしても名を連ねる。「殺陣の振付師のことです」と教えてくれた。「右からパンチがくるのを受け流して、銃を奪って…。ダンス同様一連の動きを決めます」

 例えば、クライマックスで小島(柳楽)が、いすに縛られて転落する場面や、殺し屋フード(福士)との対決場面などの殺陣は、岡田が振り付けをした。

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 岡田は、「SP 野望篇」(平成22年)をきっかけに、「海外で通用する日本映画は、言葉が不要のアクション作品だ」という強い信念を抱いた。世界の一流殺陣師を輩出した道場にも通った。

 日本アカデミー賞最優秀主演男優賞など多数の映画賞を獲得し、押しも押されもせぬ映画俳優の一人である岡田の名前が、殺陣の振付師としても刻まれたのは、時代劇「散り椿」(木村大作監督、30年)が最初だった。

 続くこの作品で、「アクション娯楽の現代ものを」という念願がかなった。それだけに、岡田の口調は熱い。

 「これをきっかけに、国産の本格的なアクション映画が、どんどん生まれてほしい」

【プロフィル】岡田准一

 おかだ・じゅんいち 昭和55年、大阪府生まれ。平成7年、アイドルグループ、V6の一員として歌手デビュー。俳優としてドラマ「タイガー&ドラゴン」「SP」「軍師官兵衛」、映画「図書館戦争」「関ヶ原」「散り椿」など。「永遠の0」で日本アカデミー賞最優秀主演男優賞。

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