シネマプレビュー

ある町の高い煙突

 明治43年。急増する銅の需要に応えようと発展する茨城・日立鉱山の煙害で農作物は枯れ、村民は廃村の危機に直面していた。村の若き代表、関根三郎(井手麻渡(あさと))と鉱山側の青年、加屋淳平(渡辺大(だい))は協力して解決策を模索。その熱意は経営者の木原吉之助(吉川晃司)と国を動かし、150メートルを超す大煙突建設への夢につながっていく…。

 生活を豊かにする産業の発展は一方で、環境破壊をもたらす。本作はそんな環境問題への先駆的な取り組みを描ききった。「富士山頂」などで知られる新田次郎の同名小説が原作。新田作品の映画化は10作目。22日から東京・有楽町スバル座、大阪・あべのアポロシネマなどで全国順次公開。2時間10分。(創)

 ★★★☆(★5傑作 ★4見応え十分 ★3楽しめる ★2惜しい ★1がっかり ☆は半分)

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