さいたま市は重大事故が発生する危険性があるとして、市が管理する公園などの全遊具の約2割に相当する776基の使用を中止すると発表した。今月下旬から順次、使用中止にする。一部の遊具は修繕するが、それ以外は撤去や更新する方針だ。
市は平成28年度に市内の全遊具の安全点検を実施した。その結果、市内の全遊具約4千基のうち776基が、けがを負う危険性が最も高いとされる「ハザードレベル3」に認定された。
使用中止となる遊具の内訳は滑り台297基、ブランコ96基、鉄棒93基、ジャングルジム42基、ロープウエー10基など。コンクリートの基礎部分がむき出しになっていたり、頭や胴体を挟んで命に危険を及ぼしかねない遊具があるという。
市内では、今年1月に緑区の東浦和中央公園で男児(2)が滑り台の間に挟まれる事故が発生している。市によると、男児にけがはなかった。市都市公園課の担当者は「多くの方々にご迷惑をおかけするが、重大事故を防止するために必要な対応で、ご理解いただきたい」と話している。