長野放送・アナウンサーコラム

「リピート」小川功二

 春先から真夏のような日差しが連日注いだ今年。それでも梅雨に入ると、行き急いでいた季節の足がようやく落ち着きを取り戻したように思えます。

 四季のある日本で、昔ながらの日本家屋の縁側の存在が見直されているようです。庇(ひさし)によって、夏の直射日光が遮られるため部屋は涼しく、冬は部屋の熱が庇の下の縁側に滞留し、保温効果があるとのこと。改めてみると良く考えられた造りです。

 先日、羽釜で炊くご飯を扱うお店の取材がありました。「炊飯器ではなく、今の時代に釜炊き?」と、その時は思ったものですが、これが非常においしくて驚かされました。

 料理人に話を聞くと、炊いている段階で沸騰したお湯が釜の中で回流し、おコメの一粒一粒が躍り出すような動きとなり、熱と水分が均一に行き渡るそうです。

 「新しいものが全て優れているとはかぎらない」-。先端技術を追い求めがちな今の時代、振り返ることの重要さを学んだような気がしました。

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