椎名桔平「連続ドラマW 神の手」 安楽死テーマに外科医に挑む

 ■23日から、WOWOW

 「終末期医療における安楽死の是非(ぜひ)」という、重大なテーマに正面から挑んだWOWOWの「連続ドラマW 神の手」が23日午後10時から始まる。がん患者を安楽死させ、渦中の人物となる外科医、白川泰生を演じる主演の椎名桔平(54)にとっても「役者としての挑戦」という作品だ。

 白川のもとを訪れた21歳の肛門がん患者。回復の見込みはなく、耐え難い痛みに苦しむ患者を前に、付き添いの伯母も精神的に追い込まれ、白川に安楽死の処置を懇願。当初は拒否した白川にも、手の施しようがなくなり…。

 「安楽死というテーマに踏み込む役はなかなかない。難しいテーマで難しい役。パンドラの箱を開けるような恐ろしさと妙な期待感も入り交じっていた」

 撮影を終えた今回のドラマをこう振り返る。「人の死や尊厳を扱うので、中途半端にやるととんでもないことになる。大変な苦労をしている医療関係者の、表に出てこない人間の部分などのドラマを、世の人に見てもらうのが新鮮」と明かす。

 重大なテーマとは裏腹に、現場の雰囲気は和気あいあいとしていた。「それでもここが大事だという雰囲気は一瞬で伝わる。緊張感が必要な場面以外ではリラックスしていたし、兼重淳監督もそういうソフトな雰囲気の方だった」という。かつて共演した俳優との再会も多く、「役や世界観が変わった現場での再会は面白かった」と楽しんだ。

 「『神の手』というタイトルながら、白川は特別な医師ではない。1話を見てもらえば最終話(5話)まで見てもらえる。それだけの力作と自負している」と力を込めた。23日の第1話は無料放送される。(兼松康)

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