どうなる熱海国際映画祭 市と事業者の対立収束めど立たず

市が独自開催目指すも…

 斉藤市長は解任の理由について髪林氏から恐喝行為があったと主張。市が一切の債務や責任を負わないとした確認書に反して、髪林氏は「市が660万円を支払わなければ、第2回の運営をしない」などと通達してきたという。

 一方の髪林氏は「手続き上、(私を)解任することはできない」と反発。市がよりどころとした確認書については5月15日付のもので、「過去に遡(さかのぼ)るのはおかしい」と反論し、自身を代表としたまま開催を目指すことを宣言した。

 このままでは2つの映画祭が開催される前代未聞の事態となるところだったが、斉藤市長は8日後の6月4日に「市を中心とした映画祭は断念せざるを得ない」と発表した。

 フォーカス社やコンペ業務の担当者が保有するコンペ作品を引き継げなかったことが主な理由。当初、作品提供に協力するとみていたコンペ業務の担当者から作品の引き渡しを拒否され、1本も手に入らなかったという。

 斉藤市長は「見通しが甘いといえば甘かった」と混乱を生んだことについて陳謝する一方で、「その時々に最善の選択肢をとってきた」と理解を求めた。

開催の見通しは

 市は今後、髪林氏が目指す映画祭には「関与しない」とし、髪林氏に支払い済みの第2回開催に向けた市の負担金500万円の返還を求めると同時に文化庁への助成金1250万円の申請を取り下げるとした。

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