どうなる熱海国際映画祭 市と事業者の対立収束めど立たず

どうなる熱海国際映画祭 市と事業者の対立収束めど立たず
どうなる熱海国際映画祭 市と事業者の対立収束めど立たず
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 静岡県熱海市で昨年、第1回が盛大に開かれた熱海国際映画祭の今年の開催が危ぶまれている。当初の発表から大幅に膨れ上がった赤字の支払いをめぐり、実行委員会内で熱海市と実質的に事業を取り仕切っていた企画運営会社が対立。市は中止を発表する一方で、事業者側は開催を明言している。28日の開幕まであと1週間余りに迫っているが、混乱は収まりそうもない。(静岡支局・石原颯)

赤字、当初発表の24倍!

 同映画祭は昨年話題を集めた「カメラを止めるな!」のような自主制作映画を取り扱うコンペティション部門を中心とし、埋もれた才能の発掘を目的としてスタートした。

 第1回の昨年は6月28日~7月1日の4日間にわたり開催。世界89カ国から作品の応募があり、市内では招待作品やコンペティション作品などえりすぐりの約80本が上映された。「カメラを止めるな!」は公開間もない頃に招待上映し、上田慎一郎監督らによるトークショーも催されていた。

 対立の引き金となったのは昨年9月の発表より大幅に膨れ上がった赤字額。当初の赤字は61万円とされていたが、先月20日に実行委は会見を開き、実は1465万円だったと公表した。

 その後、この赤字の負担などをめぐり、実行委の代表を務める企画運営会社「フォーカス」(東京)の髪林孝司社長と熱海市の斉藤栄市長が対立した。わずか1週間後の27日に斉藤市長が記者会見を開き、髪林氏を実行委の代表から解任すると発表し、市が中心となって第2回の開催を目指す方針を示した。

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