京阪ケーブル、車両デザイン一新 石清水八幡宮

 京阪電気鉄道(大阪市中央区)は19日、京都府八幡市の国宝・石清水八幡宮に直結するケーブルカー(八幡市駅-男山山上駅間)の車両デザインを18年ぶりにリニューアルし、メタリック調に塗り替えた車両で運行を始める。10月以降は路線の愛称自体を現在の「男山ケーブル」から「石清水八幡宮参道ケーブル」へ変更するなどさらなるイメチェンも予定。石清水八幡宮の参道路線としてPRを強化し、利用客増加を狙う。

 京阪は、5月27日から約3週間、約1億円かけ、ケーブルカーが走る鋼索線のリニューアル工事を実施。安全性向上のための設備更新などを行った。

 工事にあわせてケーブルカーの車両デザインを一新。2つの車両が互いにケーブルで上り下りすることから、石清水八幡宮の社殿の色もヒントに太陽をイメージした赤銅色の「あかね」と、月をモチーフとした黄銅色の「こがね」という愛称をそれぞれに付けた。愛称の揮毫(きごう)は、石清水八幡宮の田中恆清(つねきよ)宮司が行った。

 京阪電鉄の豊田秀明車両部長は利用客増に向け「国宝の石清水八幡宮との一体感を強めた」と述べた。

 通勤に利用するという石清水八幡宮の職員、山崎茜(あかね)さんは「車両の愛称のひとつが同じ名前で愛着がさらにわく」と笑顔で話した。

 同線は、「男山ケーブル」の愛称で長年親しまれてきたが、京阪は石清水八幡宮への参道路線としてさらに認知度を上げるため、10月から「石清水八幡宮参道ケーブル」に変更。駅名もふもとの「八幡市駅」を「ケーブル八幡宮口駅」へ、「男山山上駅」を「ケーブル八幡宮山上駅」にそれぞれ変更する。乗換駅となる京阪本線の八幡市駅も「石清水八幡宮駅」へ改称する予定だ。

 「男山ケーブル」は、大正15年に営業開始。戦争時に金属など資材供出で一時路線が廃止されたが、昭和30年に京阪が営業運転を復活した。53年に当時の皇太子ご夫妻(現在の上皇、上皇后さまご夫妻)が乗車した記録も残るという。一日約千人が利用している。

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