松本白鸚・幸四郎親子「一期一会の舞台、全霊で」 襲名披露で全国24カ所巡業

襲名披露公演の製作発表に臨んだ(左から)十代目松本幸四郎、二代目松本白鸚=東京都中央区(萩原悠久人撮影)
襲名披露公演の製作発表に臨んだ(左から)十代目松本幸四郎、二代目松本白鸚=東京都中央区(萩原悠久人撮影)

 ますます円熟味を増している歌舞伎俳優の松本白鸚(はくおう)(76)と次世代を担うホープとして期待される松本幸四郎(46)親子が30日の東京・江戸川区総合文化センターを皮切りに、北海道や東北、東海、関東など全国24カ所で「松竹大歌舞伎」を上演する。普段は上演機会の少ない地方にも赴き、襲名の感謝の気持ちをファンに伝える。

 この公演は、昨年1月に松本幸四郎改め二代目松本白鸚、市川染五郎改め十代目松本幸四郎の襲名披露公演として開催される。2人は4月にも襲名披露興行で地方を巡業したが、その第2弾。今回の演目は「口上」「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 引窓(ひきまど)」のほか、舞踊の大曲「色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ) かさね」には市川猿之助(43)も出演する。

 東京都内で5月24日に製作発表が行われ、白鸚は「4月は各地で皆さんに大変喜んでいただいた。歌舞伎座でのひと月興行と違い、ところによっては1回限りのお目見えとなる。全身全霊を込め、一期一会の舞台をお目にかけたい」と語った。

 幸四郎は「父と2人で襲名披露をさせていただけることを幸せに思っている」と感謝の言葉を述べた。

 襲名後の幸四郎について、白鸚は「器が大きくなった。去年の南座での『勧進帳』で、私は新幸四郎の弁慶を相手に富樫を演じた。彼が初めて弁慶をやったときも私が富樫をしたが、その時と比べて数段良くなっていた」と息子の成長ぶりに目を細めていた。7月31日まで。(水沼啓子)

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