米IR大手サンズ、東京・横浜は「チャンスなし」 大阪に一本化

ラスベガス・サンズで国際開発部門を率いるジョージ・タナシェビッチ氏
ラスベガス・サンズで国際開発部門を率いるジョージ・タナシェビッチ氏

 カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の日本参入を目指す米最大手、ラスベガス・サンズ専務で国際開発部門トップのジョージ・タナシェビッチ氏は18日までに産経新聞のインタビューに応じ、横浜市、東京都は住民理解や行政の対応の点で難しいとして、日本での参入は大阪に絞る考えを示した。

 横浜市、東京都はIR誘致の可否は決定していないものの、経済効果を調査するなど誘致を視野に入れている。IR事業者も、大阪と並ぶ有力な候補地と位置付けている。

 タナシェビッチ氏は横浜について「世論調査でIR誘致への支持が示されていない」と指摘。東京は「五輪準備で多忙のようだ」と述べ、行政の後押しが弱いとの見方を示した。そのうえで「現時点ではどちらもチャンスがないとみている」と断言した。

 大阪府・市が大阪湾の人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)で目指すIRは「行政がどのようなIRを欲しているか極めて明確」と評価。進出計画を「独占的に優先させている」とし、強い意欲を示した。

 同社はこれまで大阪のほか、東京、横浜も重視する姿勢だったが、事実上、大阪以外の選択肢を排除した格好だ。

 IRをめぐっては、米大手のMGMリゾーツ・インターナショナルが「大阪ファースト」戦略を掲げて参入方針を表明。香港大手メルコリゾーツ&エンターテインメントも大阪を優先させる考えを示している。サンズが大阪に絞る考えを示したことで、参入競争は過熱しそうだ。

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