東京への「切り札」(3)

体操からの転身が成功 重量挙げ八木かなえは脚力と瞬発力で勝負

【東京への「切り札」(3)】体操からの転身が成功 重量挙げ八木かなえは脚力と瞬発力で勝負
【東京への「切り札」(3)】体操からの転身が成功 重量挙げ八木かなえは脚力と瞬発力で勝負
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3度目の五輪となる2020年東京大会では、メダルに期待がかかる重量挙げの八木かなえ(ALSOK)。競技歴わずか1年余りで世界選手権代表に選ばれた逸材だ。得意とする種目は、バーベルを肩付近でいったん止めてから上げる「クリーン・アンド・ジャーク」(ジャーク)。その支えとなる脚力と瞬発力は、重量挙げに転向する前に打ち込んだ体操競技で培われた。 (岡野祐己)

「腕」よりも「脚」

トップ選手ともなれば、優に体重の倍を超えるバーベルを頭上に掲げる重量挙げ。豪快きわまりないようで、実は筋肉の使い方やバーベルの軌道など繊細な技術が詰まった競技だ。わずかなタイミングのずれですら、成否を左右する。

そして必要とされる筋力も、イメージとは違う。「腕力」よりも「脚力」。八木は「腕の力でバーベルを引き上げているように見えるけど、手はバーを握っているだけ。脚の力で床から浮かしているんです」と説明する。さらにハムストリング(太もも裏)から尻、背筋にかけて「体の後ろ側を使って持ち上げる」のがポイントだという。

バーベルを頭上まで一気に持ち上げる種目「スナッチ」とは異なり、ジャークではまずバーベルを肩の位置まで引き上げてしゃがんだ後、立ち上がる。八木が得意とするのが、このスクワットの動作だ。ジャークで一番パワーを必要とする動きだが、「すごくしんどい思いをする選手もいるけど、私は楽にできる」と話す。

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