かながわ美の手帖

岡田美術館「これぞ黄金の国・日本 金屏風展 -狩野派・長谷川派・琳派など-」

 そこは、「金という素材と屏風という形式が融合、発展した日本独特の金屏風」(小林)の多様な表現で満ちていた。=敬称略 (山根聡)

 「これぞ黄金の国・日本 金屏風展 -狩野派・長谷川派・琳派など-」は岡田美術館(箱根町小涌谷493の1)で9月29日まで。午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。会期中無休。入館料一般・大学生2800円ほか。6月22日に同館で榊原悟・岡崎市美術博物館館長が「屏風を使う」、7月13日に小林忠・岡田美術館館長が「琳派の金屏風」と題した講演会を午後1時から開催(入館料のみ)。問い合わせは同館(0460・87・3931)。

【用語解説】金屏風

 金をたたいて薄く延ばした金箔を全体に貼った屏風を意味することが多いが、本展では意味を広く捉え、金で飾った豪華な屏風をいう。室町時代に盛んに作られるようになった。日常や儀礼の際の調度品として使われる一方、幕府や有力大名から中国、朝鮮、ヨーロッパの国王などに贈られ、外交上の重要な役割を果たした。金箔を加工した素材(竹刃の小刀で細かく切った切箔(きりはく)、粉状にした金砂子、細かな粉末を膠(にかわ)で溶いた金泥(きんでい)。表現効果がそれぞれ異なる)によって加飾されている。