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自民党の石破茂元幹事長に対し、野党から合流を促す動きが出ている。特に国民民主党は深刻な支持率の低迷に悩むだけに、論戦力も知名度も高い石破氏はのどから手が出るほど欲しい存在だ。石破氏は離党を否定するが、過去には自民党を離れて新党結成に参画したこともある。政権交代を実現するには石破氏を含めた自民党の切り崩しが必須との指摘も多い。自民党内で孤立を深める石破氏に熱いまなざしが向けられている。
5月中旬、国民民主党の玉木雄一郎代表の後見人を自任する亀井静香元金融担当相は、東京・赤坂の行きつけの料亭「外松」で玉木氏と石破氏を引き合わせた。亀井氏は、自民党内で存在感が低下している石破氏に奮起を促したという。
亀井氏の持論は、石破氏を中心とする自民党のグループと玉木氏のグループを合流させ、自民党に対抗する勢力を作ることだ。亀井氏は2月24日付産経新聞のインタビューで、玉木氏に「首相指名選挙で石破氏に勝手に投票すれば自民党は割れる」という、政界再編を起こすための戦術を伝えたと明かす。
国民民主党に加わった元自由党代表の小沢一郎氏も5月14日のBS番組で、亀井氏の考えについて「一つの戦術としてはあり得る」と同調してみせた。
石破氏に共感を抱く旧民主党系議員は少なくない。