中国空母「遼寧」など6隻 沖縄、宮古島間を通過 防衛省発表

 防衛省統合幕僚監部は11日、中国海軍クズネツォフ級空母「遼寧」1隻を含む艦艇6隻が沖縄本島と宮古島の間を通過するのを確認したと発表した。この海域を遼寧が航行したのは平成28年12月、30年4月に続き3回目。危険な行為や領海侵入はなかったが、同省は特異な動きとみて、意図の分析や情報収集に当たっている。

 同省によると、海上自衛隊の艦艇が10日午前7時ごろ、沖縄県・久米島の北西約270キロの海域を南東進するフユ級高速戦闘支援艦とルージョウ級ミサイル駆逐艦の2隻を発見した。同日午後9時ごろには、久米島の北西約350キロの海域を南東進する遼寧など計4隻を確認した。

 11日には、これらの艦艇計6隻が沖縄本島と宮古島の間の海域を南下し、太平洋へ向けて航行したことを確認した。

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