海老蔵感涙「先祖に感謝」 8月「市川会」三代襲名披露公演

 海老蔵は「父は他界し、私とせがれは三代襲名ができなかった。しかし女性のほうでは、叔母と妹と娘が三代襲名できる。こんなにめでたいことはない」と喜んだ。

 自身は来年5月、十三代目市川團十郎白猿を襲名するが、「自分の襲名よりもこちらの襲名の方がなんだかうれしい」と語った。また「父にとっても、麻央にとっても、本当にうれしいことではないか」と他界した父や妻に思いをはせた。

 記者から目標を問われた麗禾がはにかんだ様子でいると、海老蔵が「市川ぼたんとして、父の襲名公演に出たいというのがひとつの目標だそうだ」と目を細めながら代弁していた。

 記者会見当日の夜、海老蔵は自身のブログで「寝ようと思ってもなかなか寝れない」と三代襲名へのうれしさで興奮状態が続いているとした。翌日のブログでも、記者会見の様子を報じるテレビ画面の画像とともに「もう泣いちゃう」と感涙したことを明かした。

 公演には父、海老蔵の襲名とともに八代目市川新之助を襲名する堀越勸玄(かんげん)(6)も出演。演目は長唄「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」、能楽舞囃子(まいばやし)「高砂(たかさご)」、「口上」、清元(きよもと)「玉兎(たまうさぎ)」、長唄「羽根の禿(かむろ)」、長唄「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」。Bunkamuraシアターコクーン(東京都渋谷区)で8月3~12日、上演される。

 【用語解説】市川流

 歌舞伎舞踊の流派の一つ。家元は十一代目市川海老蔵。江戸時代末期に活躍した七代目市川團十郎がその礎をつくった。「紅葉狩」「鏡獅子」などの名作を残した九代目市川團十郎が完成させ、その死後は、長女の二代目市川翠扇が家元を継承、門下の育成に力を入れた。

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