働き方改革の推進を背景に、富岡市は、ホワイトカラーのデスクワークをパソコン内のソフトウエア型のロボットが代行・自動化するシステム「ロボティック・プロセス・オートメーション(RPA)」のツール「WinActor(ウィンアクター)」を活用した業務省力化の実証実験を10月31日まで行う。
ウィンアクターは、NTTグループが平成23年に国産のRPAツールとして開発し、シェアは国内トップを誇る。県内自治体での導入は初となる。
市は以前から業務の省力化推進に取り組んできたが、複数にまたがるシステム間でのデータ転記や窓口での書類処理など職員による手作業が避けられない面もあった。
実証実験は職員の時間外勤務管理など内部系業務から始め、状況を確認した上で税など基幹系業務に移行させていく考え。職員一人一人の業務量調査と比べ、どの程度削減されたかなどをチェックし、職員の時間を市民からの相談や窓口業務に振り向けることで市民サービス向上につながったかを検証するという。
検証結果を踏まえ、市は11月以降にRPAの本格導入を検討する考えで、企画課は「将来的には、人工知能(AI)と組み合わせて一層の効率化を図っていきたい」としている。