わいせつ事件起きても休園しないで 保護者「継続性」訴える背景(2/3ページ) - 産経ニュース

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わいせつ事件起きても休園しないで 保護者「継続性」訴える背景

 ただ、慣れ親しんだ同園へ引き続き通えるよう求める声は少なくなかった。保護者らは同年12月、休園回避へ民事調停を申し立て、経営陣の刷新などを運営法人に求めたが応じず、今年5月、慰謝料など計550万円を求めて提訴に踏み切った。

 休園後、園児ら約160人は市内の別の園へ通園するようになった。

 「園側の身勝手な理由で、なぜ子供たちが放り出されなければならないのか。理解できない」。原告の保護者の一人は提訴後、大阪市内で開かれた会見で怒りをあらわにした。

 わが子の通園先で事件が起きたにもかかわらず、保護者が同じ園での保育を求めるのには理由がある。

 ある園児は通園時間がこれまでの5分から30分に伸びた。自宅を出る時間を早めたが、園児の生活リズムが崩れ、頻繁に夜泣きするようになった。就寝前には、「(元の)園に行きたい」と漏らすという。

 「(転園先に)行きたくない」「○○ちゃんともっと遊びたかった」とこぼすようになった園児も。精神状態が不安定になったため、通院するようになった園児もいるという。

 環境の変化で崩れたバランス。「保育の継続性」と呼ばれるもので、専門家は幼い子供にとって極めて重要な要素だとする。