市道を145キロで走行 元巡査に有罪 千葉地裁

 千葉市の市道で法定速度を85キロ上回る時速約145キロでスポーツカーを運転したとして、道交法違反(速度超過)の罪に問われた千葉県警千葉中央署の地域課元巡査、増田春生被告(20)に千葉地裁は3日、懲役5月、執行猶予2年(求刑懲役5月)の判決を言い渡した。

 中野雄壱裁判官は判決理由で「法令順守を監督すべき立場にありながら速度を出してみたい、車の性能を試してみたいという欲求のまま犯行に及び、危険運転であったことは間違いない」と指摘。一方で、反省の態度を示していることや母親が今後の監督を誓約していることなどを挙げて刑の執行を猶予した。

 判決によると、1月10日午後1時半ごろ、同市稲毛区黒砂の市道で速度超過したとしている。増田被告は署での勤務を終え同市内の寮に戻る途中で、「歯医者の予約があり、急いでいた」などと供述。県警は書類送検の上、2月14日付で減給10分の1(1カ月)の懲戒処分とし、増田被告はその後依願退職している。

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