貨物を200kg超も空輸できる巨大ドローン、米スタートアップが開発中

チャパラルは、クルマ6台分の駐車スペースさえあれば着陸が可能だ。とはいえ、なにも一般住宅の前庭に降り立とうとしているわけではない。同社が目指しているのは、メリル流に言えば「インターナル・レッグ」とでも呼べる、輸送のあり方だ。

説明すると、オンラインで注文した新しいスマートフォンは、中国の工場から貨物船や貨物輸送機に載せられて、ほかの大量の貨物とともに米国へ運ばれてくる。米国に到着した貨物は小分けにされる。それを購入者が住む地域の配送センターまで、Elroy Airのドローンが運ぶのだ。

そこから先は、小型トラックなどの配送車両や、ひょっとしたらトースターを彷彿させるかもしれない外見のロボットカーが、商品を玄関先まで配達してくれるだろう。こうしたアイデアには見込み客からかなりの関心が寄せられていると、メリルは言う。

突破すべき難関

ボーイングが開発中の無人空輸ドローンと同じように、Elroy Airのドローンも、小さな島や石油掘削施設、道路が整備されていない場所、自然災害の被災地など、アクセスしにくい場所で活用できる可能性がある。「空港なんてなくても、行きたいところに行けるのです」と彼は話す。

とはいえ、Elroy Airは商業運用を開始する前に、まだまだ多くの難しいテスト飛行をクリアしなければならない。こうしたテストは年内に開始される見通しだ。同社のドローンが安全で信頼できるものであり、そして役に立つことが、開発チームの言うように徐々に証明されていくだろう。

テストが終われば、認可を取得する必要があるが、これにはお金と時間がかかりそうだ。こうしたプロセスを経て、同社はようやく競争の激しいドローン輸送市場に参入し、持続可能なビジネスを築き上げていくことになる。

しかし、Elroy Airのドローンはデザインが比較的シンプルであることに加え、ビジネスプランも明確だ。同社は盤石な地盤から、目指す市場へと飛び立つことができるだろう。