日本パラ陸上選手権は1日、大阪市のヤンマースタジアム長居で開幕し、男子走り幅跳び(義足T63)は前回リオデジャネイロ・パラリンピック銀メダルの山本篤(新日本住設)が6メートル53で優勝した。
2位に1メートル以上の差をつける圧倒的な跳躍で山本が難なく国内を制した。ジャンプが低かったという1回目の跳躍を修正して挑んだ3回目と4回目には連続して6メートル40前後をマーク。最後の跳躍では「6メートル50を最低ラインにしていた」とスピードに乗ったまま左足の義足で踏み切ると6メートル53まで記録を伸ばし、トップを譲らないまま優勝を決めた。
この日の跳躍では追い風と向かい風のそれぞれの条件下で6メートル中盤台を3度記録。安定感は増しており、「体幹のトレーニングをやってきたことが実力につながっている」と成長を語った。
2016年の日本パラ陸上選手権では6メートル56の跳躍で当時の世界記録を樹立。3年ぶりの世界記録を今季は狙っていると公言し「記録を出せるイメージはある」と自信を見せた。