岩屋防衛相、年内訪中へ 中国国防相と連携強化で一致

 【シンガポール=森浩】岩屋毅防衛相は1日、訪問先のシンガポールで中国の魏鳳和・国務委員兼国防相と会談し、年内に岩屋氏が訪中することで合意した。昨年の日中首脳間の合意に基づく決定で、実現すれば、防衛相の訪中は2009(平成21)年3月の浜田靖一氏以来となる。両氏は防衛当局間の連携を強化させることで一致した。

 岩屋氏と魏氏の会談は昨年10月に続き2回目で、両氏が出席したアジア安全保障会議の会場ホテルで行われた。

 岩屋氏は会談で、中国による南シナ海や東シナ海での海洋進出に関して懸念を伝えた。ただ、岩屋氏は会談後、記者団に対して中国側の反応について明らかにしなかった。

 岩屋氏と魏氏は、4月の海上自衛隊艦艇による中国山東省青島への寄港を踏まえ、中国海軍艦艇の訪日に向けて調整を進めることで合意。昨年6月に始まった相互通報体制「海空連絡メカニズム」に基づく、防衛当局間のホットラインの早期開設に向けた調整を加速することでも一致した。

 両氏は北朝鮮情勢についても意見交換し、朝鮮半島の非核化に向けて連携を進めることを確認した。