山梨県主催の戦没者慰霊祭が31日、甲府市寿町の県民文化ホールで開かれた。長崎幸太郎知事や遺族ら約1200人が参列し、県出身戦没者2万5061人の霊を慰めるとともに恒久平和への誓いを新たにした。
国歌斉唱や黙祷(もくとう)の後、祭主を務めた長崎知事が「私たちが享受している平和や豊かさは、戦没者の方々の尊い犠牲の上に得られたものであることを決して忘れてはなりません」などと祭文を読み上げた。
県遺族会の久保川博芳理事長は謝辞で、北朝鮮による核開発や拉致事件、ロシアによる北方領土不法占拠に触れた上で「全世界に平和が来ることを心から願う」と述べた。