大橋、ひとり旅のV 迷い払拭「前半からしっかり」 競泳ジャパンOP

 大橋は終始ひとり旅で、女子400メートル個人メドレーを制した。最初のバタフライから積極的に飛ばした。「そこそこのスピードで行かないといけない、と思った」。最後の自由形を終えると9秒近く2位を引き離していた。圧勝だった。

 目標は3連覇を達成した4月の日本選手権で出した4分33秒02に続く、4分33秒台だった。ゴールして見上げたタイムは4分33秒81。「前半からしっかり泳ごうと決めていた。ひとまず目標がクリアできた」と、白い歯をのぞかせた。

 考え込む性格だ。試合では練習との感覚のズレなどから不安を抱き「あまり人と話さなくなってしまう」という。この種目と200メートル個人メドレーで世界選手権代表を決めた日本選手権では、納得できないレースに涙を流す場面もあった。

 助け舟を出してくれたのは、平井伯昌コーチだった。豪州での日本代表合宿から帰国した直後の5月中旬、40分間プールの中で話し合い「もっと周りに不安をはき出せ」と声をかけられた。親身になってくれるコーチの言葉で、大橋自身は「だいぶすっきりした」と振り返る。

 今大会は1日の女子200メートルバタフライで世界選手権の派遣標準記録突破も狙っている。「自信を持って臨めるようにしたい」。トンネルを抜け、気持ちが前を向いた23歳は明るかった。(久保まりな)

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